海外医薬品の承認・規制

GLOBAL MEDICINE REGULATION

海外医薬品の
承認・規制を知る

医薬品の承認は世界共通ではなく、国・地域ごとの制度で、具体的な品目に対して行われます。ICH、FDA、EMA、CDSCO等の役割と、個人輸入品を確認するときの見方を整理します。

HOW TO READ REGULATION

世界共通の承認ではなく、
地域ごとの承認

ある国で承認された医薬品が、別の国でも自動的に承認品になるわけではありません。

各国・地域の規制当局は、それぞれの法令、審査制度、提出資料、承認条件に基づいて品質・有効性・安全性等を評価します。国際的に共通化された技術指針が用いられる場合でも、最終的な承認は各地域で、申請された具体的な品目について判断されます。

GUIDELINES

国際的な技術調和

ICH等が品質・安全性・有効性、申請資料形式等の技術的な調和を進めます。

REGIONAL REVIEW

国・地域ごとの審査

PMDA、FDA、EMA等が、それぞれの制度に基づいて資料を評価します。

PRODUCT AUTHORISATION

具体的な品目の承認

製品名、申請者、剤形、規格、効能・効果等に結び付いた承認が行われます。

「FDA承認」「欧州承認」「インド承認」と記載する場合も、どの製品が、誰の申請により、どの条件で承認されたのかを確認する必要があります。

INTERNATIONAL HARMONISATION

ICHは、製品を承認する機関ではありません

医薬品規制の科学的・技術的な要件を国際的に調和する枠組みです。

ICHは、医薬品規制当局と製薬業界の代表者が協働し、品質・安全性・有効性等に関するガイドラインを作成する国際的な枠組みです。各国・地域の規制当局は、合意されたガイドラインをそれぞれの制度へ導入します。

QQuality
品質
SSafety
安全性
EEfficacy
有効性
MMultidisciplinary
複合領域

REGULATORY AUTHORITIES

主要な国・地域の規制当局

機関の役割と、承認を与える主体を区別します。

JAPAN

厚生労働省・PMDA

PMDAが品質・有効性・安全性、資料の信頼性、製造能力等を審査・調査し、その結果等を踏まえて厚生労働大臣が品目ごとに製造販売承認を行います。

日本の承認制度を見る

UNITED STATES

FDA

FDAのCDER等が、米国での医薬品申請について、意図された使用に対するベネフィットと既知・潜在的リスク、製品品質等を審査します。

FDAの承認プロセスを見る

EUROPEAN UNION

EMA・欧州委員会

EU中央審査では、EMAの科学委員会が申請資料を評価して意見を示し、その評価を基に欧州委員会がEU域内で有効な販売承認を与えます。

EUの承認制度を見る

INDIA

CDSCO・DCGI・州当局

CDSCOは新薬承認、臨床試験、医薬品基準、輸入医薬品の品質管理等を担い、州の薬事当局と連携します。製造許可等は中央・州の役割を分けて確認します。

CDSCO公式サイトを見る
EMEAという表記について

過去の資料では「European Medicines Evaluation Agency(EMEA)」と表記されることがあります。現在の正式名称はEuropean Medicines Agency、略称はEMAです。

INDIA REGULATORY STRUCTURE

インドでは、中央情報だけで製造所まで確定しない

CDSCOの新薬承認情報、州当局が発行する製造許可、製造所情報、Schedule Mに基づくGMP、製品ごとの規格・表示等を分けて確認します。「インドで承認された成分」という情報だけで、個別メーカーの製品や製造所の適法性を判断しません。

PRODUCT-LEVEL VERIFICATION

承認情報は、
製品単位で照合する

成分名だけで判断せず、承認された条件を確認します。
01

正式な製品名

ブランド名、一般名、配合製品の場合は構成成分を確認します。

02

承認取得者

申請者、Marketing Authorisation Holder、製造販売者等を確認します。

03

剤形・規格

錠剤、カプセル、外用剤等の剤形と、有効成分量・濃度を確認します。

04

効能・効果と用法

承認された適応、対象患者、投与方法等を確認します。

05

承認番号・日付・状態

承認・登録番号、承認日、取消し・停止・変更等の最新状態を確認します。

06

メーカー・製造所

承認取得者と実際の製造者が異なる場合を含め、製造所を別に確認します。

同じ有効成分でも、別メーカー・別規格の製品まで同じ承認を受けているとは限りません。

承認リストに成分名があることと、手元の製品がその承認対象であることは別です。製品名、規格、承認取得者、製造者等の一致を確認します。

OFFICIAL DATABASES

公式情報を確認する入口

検索できる範囲や公開形式は、当局ごとに異なります。

公表データベースに掲載されていないことだけで未承認と断定せず、公開範囲、承認年代、製品区分、州当局資料等も確認します。

PERSONAL IMPORT

国際的な承認情報と、個人輸入品の確認

承認情報は重要ですが、それだけで実際に届く製品を保証するものではありません。
01

日本での承認状況

日本の承認品か、国内では未承認の海外製品かを最初に区別します。

02

海外での具体的な製品承認

承認国・地域、製品名、承認取得者、剤形、規格、承認条件等を確認します。

03

メーカー・製造許可・GMP

製造者、製造所、許可・登録、適用されるGMP等を承認情報と分けて確認します。

04

実際に発送される製品

正式商品名、規格、包装、ロット、表示、発送元、保管・流通等を照合します。

承認情報だけでは確認できないこと

  • 届いた製品が真正な正規品であること
  • 表示されたロットや製造所が正しいこと
  • 輸送・保管条件が適切であったこと
  • その製品が利用者本人に適していること

IMG Pharmacyの確認方針

  • ICH準拠を製品承認と表現しない
  • 承認国と具体的な対象製品を明示する
  • 成分情報と個別製品情報を分ける
  • 承認、製造、流通を別工程で確認する

OFFICIAL SOURCES

確認している公的情報

規制制度、データベース、公開資料は更新されるため、最新情報を確認します。